テストオーバーホール

千葉県内のプラント様における往復動式コンプレッサーの定期オーバーホールを実施いたしました。当該設備は圧縮ガスの供給を担う重要機器であり、計画的な保全によって突発的な停止を防ぐことが求められておりました。着工にあたっては、まず運転記録から吐出圧力・温度・振動値の推移を確認し、異常傾向の有無を事前に把握したうえで分解範囲を決定いたしました。分解作業では、シリンダーヘッドを開放し、ピストン・ピストンリング・バルブ・パッキン類を取り外して摩耗状態を確認しております。ピストンリングには規定を超える摩耗が見られたため全数交換とし、バルブについても弁座面の当たりを確認したうえですり合わせ加工を実施いたしました。シリンダー内面はボアゲージにより真円度と摩耗量を測定し、許容範囲内であることを確認しております。あわせて、クランクケース内部の潤滑系統についても分解清掃を行い、ストレーナーに堆積していた微細な金属粉を除去いたしました。これらの分解結果は、いずれも経年による自然な摩耗の範囲内であり、重大な損傷には至っていなかったことから、計画的な予防保全としての意義が改めて確認できたものと考えております。あわせて、駆動部のベルトおよびプーリーについても摩耗・芯ずれの有無を確認し、張力を規定値に調整したうえで本復旧の準備を整えております。付属の安全弁や圧力計についても校正期限を確認し、期限切れのものは校正済み品への交換をあわせてご提案いたしました。分解作業と並行して、周辺配管のサポート状態や振動吸収継手の劣化状況についても目視点検を実施しております。分解にあたっては、あらかじめ社内で工程会議を実施し、想定される部品交換範囲と必要な工具・治具を洗い出したうえで現地に持ち込んでおります。想定外の劣化が見つかった場合の対応方針についても事前に取り決めておくことで、判断の遅れによる工程遅延を防いでおります。
