施工実績

鍛冶工事一式:
製缶・配管工事

佐賀県2024年

製鉄所配管サポート2

佐賀県内の製鉄所様より、老朽化が進む配管ラインの更新についてご相談をいただいたことが、本件着手のきっかけでした。当該設備は稼働開始から長い年月が経過しており、複数箇所で配管の腐食や肉厚の減少が確認されておりました。まず現地調査として対象区間全体の超音波厚み測定を実施し、劣化の進行度合いを数値として把握したうえで、優先度の高い箇所から改修範囲を選定いたしました。既存の配管図面と現地の実寸には一部相違が見られたため、レーザー測定器を用いて正確な採寸を行い、周辺設備や鉄骨架構との干渉有無を三次元的に確認したうえで製作図を作成しております。使用材料につきましては、稼働環境の温度・圧力条件および搬送流体の性状を踏まえ、耐食性に優れたステンレス鋼を選定いたしました。プラントを稼働させながらの施工となるため、既設ラインとの接続タイミングを含めた詳細な作業手順書をあらかじめ作成し、関係者間で工程と安全上の注意点を共有したうえで着工しております。配管ピット内は可動範囲が限られており、溶接姿勢や換気にも十分配慮しながら、段取りを綿密に組んで計画的に作業を進めてまいりました。切断・開先加工・溶接のいずれの工程においても、有資格者による作業と自主検査を徹底し、品質の作り込みに努めております。天候や周辺工事の進捗によって作業可能な時間帯が限られる日もありましたが、事前に立てた工程表をもとに柔軟に順序を組み替えることで、全体の遅延を防いでおります。また、製作にあたっては工場内で仮組みを行い、現地搬入前に配管の形状や開先精度を確認する工程を設けることで、現地での手直しが発生しないよう配慮いたしました。溶接士の技量についても、事前に発注者様指定の試験片による技量確認を実施し、承認を得たうえで本溶接に入るという手順を踏んでおります。搬入経路が狭く大型部材を分割して製作する必要があったため、現地での接続部の位置決めについても事前にシミュレーションを行い、据付当日の手戻りが生じないよう入念に準備を重ねました。あわせて、既設の保温材撤去やアスベスト含有調査など、周辺作業との調整にも時間を要しましたが、関係業者との情報共有を密にすることで工程全体の整合を図っております。現場では毎朝のミーティングで作業内容と危険予知事項を確認し、既設設備の運転員とも情報を共有したうえで一日の作業に入る体制を徹底いたしました。こうした日々の積み重ねが、大きなトラブルのない安全な施工につながったものと考えております。